2009年11月28日

iモード


 携帯電話屋さんで順番を待っている時、
 ふと思い出した。

 私が「iモード」を始めたのは、この季節だった。

 ダーリンに電話を掛け

  「メールってする?」

 と確認して「iモード」を始めた。

 会えないクリスマス。
 連絡の取れない年末年始。

 10年前。
 惚れて惚れて惚れぬいた男との、かけがえの無いコミニケーション手段。

 ・・だったはずが、
 それは同時に沢山の男とのコミニケーションをもたらした。

 パソコンから携帯にメールが変わり、
 どこでもかしこでもメールが可能になり、
 24時間不倫ができるようになり、
 私の交友関係は広がった。

 それでも10年間メルアドを変えずにいられるのは、
 男の当たりが良かったのか、私が遊び上手だったのか。

 始まりは純粋だった。
 しかし、
 途中からは不純な使用目的。

 いや、
 ダーリンとも当時セフレ程度の仲だったことを思えば、始まりからして不純。

 そして10年。

 勝手な言い草ですけど、
 私の人生の4分の1を不純にしたのは「iモード」という文化。



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2009年11月27日

横着


 部屋を模様替え。

 ベットの横に棚を置いた。
 手を伸ばすせば届く所に、ピンクローターがあると便利だから。

 ある日。
 男が別の部屋に行った隙に

  オナニーをしよう

 とピンクローターを取り出す。

  かるーーくブルブル

 あっという間に昇天。

 私のクリトリスは三擦り半。
 男じゃなくって良かったと思う。

 すぐに戻ってきた男の足音。
 棚に戻す間が無く、枕の下にピンクローターを隠す。

 あれから三日。
 ピンクローターは未だ枕の下。

 仕舞うのを忘れたのではない。
 棚に仕舞うより、枕の下に配備している方が便利。

 寝転んだ半径1メートル以内に、テレビのリモコンや携帯電話・新聞を置いている。
 休日の横着な親父と同じ。

 手を伸ばすまでもなく、いつでもピンクローターを手に取れる。
 オナニーまで横着になった?

 オナニーを面倒くさいとは思わない。
 ただ、
 オナニーをより便利に堪能したいだけ。



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2009年11月26日

道標


 フロントガラス越しの景色
 見つめたまま

 無言の二人
 早い日暮れ

 前を走る車のテールランプ
 連なる赤い灯火

 その先にあるのは
 自宅という地獄

 楽しい時間の終焉
 無言の二人

 前だけを見つめ
 別れの路へと進む

 無言の二人
 乗せた車が赤い道標を伝う

 途中下車する私
 地獄へ帰る

 そのまま走り去る貴方
 何処へ行く

 貴方の帰る場所も地獄?
 それとも

 行く道も帰る道も地獄の恋
 二人で堕ちるならそれもいい

 けれども
 堕ちていくのどうやら私だけ

 貴方には火遊びの道標
 私には地獄の道標

 冬の夕暮れ
 テールランプの道標



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2009年11月25日

蕾 第三百十九話


  「痛い、恵美子」

 心配そうな顔をしている恵美子。

 気持ち良かったわけでも、満足したわけでもない。
 吐ききれない私の中の性欲が火種として残ってしまった。

  「ちょっとしてみたかったの」
  「でも、こんなことはこれっきりね」

 そう言って下着をつけ、ズボンを履く。
 恵美子の身支度を整えてやり、剥ぎ取った掛け布団をきちんと肩まで掛けてやる。

  「さ、疲れたでしょ。もう寝ましょ」

 布団に入り枕元の電気を消した時、
 玄関の鍵を開ける音が聞こえ、麻衣子が廊下を駆ける音がした。

 静まり返った冬の夜。
 聞くつもりはないが二人の会話が聞こえた。

 二人そろって風呂に入り、湯をかける音。
 体を乳繰りあう声。

 エクスタシーを感じた恵美子は疲れて眠っている。
 何も吐き出すことができなかった私は、舅と麻衣子の音が耳障りで眠ることができなかった。

 しばらくして二人が隣の部屋に戻って来た。
 クチャクチャと音がする。

  「麻衣子、もっと広げて見せてごらん」

 きっと舅は麻衣子に秘所を大きく広げさせ、そこを弄りながら観賞しているのだろう。
 麻衣子は吐息を吐きながら言う。

  「今日ね、玲子さんすごく興奮してたのよ」

 私は我が耳を疑った。

 玲子さんと麻衣子は言った。
 さっきの私達を麻衣子は聞いていたのだろうか。

 私は聞き耳を立てる。

  「恵美子にアソコを噛め、噛めって催促したの」
  「あの人ってレズビアンでどちらかと言うとサドだと思ってたけど、Mの方なんだ」

 血が頭に上るのがわかった。

  「で、どんなことをしてたんだ?隣のレズは」

 舅も興味深々で聞き返す。
 麻衣子はケラケラ笑いながら、私と恵美子の交わりを一部始終話した。

 麻衣子は聞き耳を立ててたのではなく、
 覗いていた。

  「あんなに自分のオマンコを押し付けて、恵美子が窒息死するかと思った」
  「それに『こうやってペニスを舐めたのか』とかって。もしかしてあの人、レズじゃなくてただの欲求不満かしら」

  「おいおい、そんな事は無いだろう。達彦とも何にもなかったんだろ?」

 舅はどこまで知っているのか。

  「でも・・・」

 面白がってじらす麻衣子に

  「だったら、もしかして相手が変われば・・」

 いやらしい男の欲望が聞こえてくる。

  「だめだめ、パパ。あんなレズ」

 最後に麻衣子がそう窘めると、後はいつもの野獣が交わる奇声に変わった。

 〜つづく



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2009年11月24日

蕾 第三百十八話


 恵美子の息が整うのを待って、
 恵美子の顔に自分の乳房を覆いかぶせた。

 恵美子は乳房を口に含み、舌だけを器用に動かす。
 動く右手で左の乳房を掴み、弱々しく愛撫するのを感じながら

  「この舌でペニスを愛撫するの?」
  「こうやって男のペニスを擦っていたの?」

 と問い質す。

 自分で問いながら、背筋に気持ち悪いものが走り恵美子の体を引き離した。

 恵美子は私の言葉が聞こえなかったようだ。
 何故拒まれたかわからず、私に尋ねるような視線を送ってくる。

  「ごめんなさい。痛かった?どうしたらいいの?あなたの思うようにします」

 そう懇願する声が聞こえるような目。

 恵美子はこうやってあの男のしたいように体を預け、
 言われるとおりに自分の体で奉仕してきたのだろうか。

 バカな女。

 恵美子の事がそうとしか思えなかった。
 かわいそうだとか、
 愛しているだとか、
 助けてやりたいという感情が湧かない。

 男に良いように性玩具として扱われる事に悦びと感じる、
 低俗な女にしか今日の恵美子は見えなかった。

 しかし、
 そんな女でも「女」には違いない。
 今夜の私にとって、セックスの相手となりうる存在。

 私は自分の下着を脱ぎ、乱暴に恵美子の顔に馬乗りになった。

  「舐めて。上手に舐めるのよ」
  「気持ちよくなければ、次からは恵美子には何もしてあげないから」

 恵美子の鼻にクリトリスを押し付け、口元には秘所を当てた。

 恵美子は舌を伸ばし小陰唇を丹念に舐め、時に唇全体で吸い付き右へ左へと舌を動かす。
 私も時折、腰を揺さぶり自分の感じる場所に当たるように動いた。

 でも、
 私の泉から愛欲の汁は零れ落ちなかった。

 いくら恵美子が舐めても恵美子の唾液だけが私の秘所を濡らし、
 私の愛液が恵美子の顔を濡らすことはなかった。

  「恵美子、クリトリスを噛んで」

 恵美子は言われるまま甘噛みする。

  「もっと」

 恐々と歯茎に力を入れるのかわかった。
 しかし、
 それは痛さを感じるほどではなかった。

  「もっと、もっと強く噛んで」

 私の叱るような声に恵美子の歯に力が入る。

  「だめ、もっと」

 恵美子は叱る私の声に意を決し、歯を立てきつくクリトリスに噛み付いた。

  「痛いっ!」

 私は恵美子の顔から飛び降りた。

 〜つづく



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2009年11月23日

蕾 第三百十七話


 正気を取り戻したように、恵美子が目を丸くする。

 残酷な質問をしておきながら、私は指をそのまま動かし続ける。

 それはサディスティックなセックスの楽しみ方ではなく、
 私の頭がセックスに溺れることができずに質問したに過ぎない。

 けれども愛撫をやめる気にもなれなかった。
 なぜなら、
 今夜の行為は恵美子を満たすためではなく、私自身の葛藤を整理するための行為だから。

 それは、
 冷静に発している言葉が官能という深い快楽の中で壊れてゆき、
 頭で解釈できない言葉となり、
 うわごとのような溺れた言葉を発するようになるための行為。

 だから恵美子の言い訳も聞かずに、
 ズボンを脱がせ恵美子の足を大きく開き、
 そこを眺める。

 愛液で濡れた秘所が蛍光灯の明かりでつやつやと光っている。
 ヴァギナがよく見えるように高く高く腿をあげると、
 ぱっくりと赤い内臓が見えるくらい。

 私はまた聞いてみる。

  「あの男みたいに私がここに指を入れたら嬉しい?」

 恵美子は顔を背ける。
 どう答えたらいいのかわからないのだろう。

 私はプレイを楽しんでいるのか。
 それとも激しいジェラシーなのか。

 恵美子は困惑しながらも、甚振られることにも感じている。
 そして、
 恵美子の本心は私の意図などどうでもいいようだ。

 熟れた秘所を弄り、舐め、できれば何かを出し入れして満たして欲しい。
 それが恵美子の本心。

 だから、
 恥ずかしげに顔を背けながらも、そのヴァギナからはタラタラと愛液がにじみ出て敷き毛布にシミを作っている。

 私はクリトリスに唇を当てる。
 鼻先で恥丘を開き、包皮からむき出しになったクリトリスを下でゆっくりと舐める。

  「はぁ〜ん。ひゃ〜ん」

 抜き出るような声を恵美子が発した。
 でも、
 その声に私の体は反応しない。

 そして何度となく舐めた後、面倒になった私はクリトリスを甘噛みし恵美子一人を昇天させた。
 体をヒクヒクとさせ、息を切らす恵美子の横で

  「終わった」

 と、溜息をついた。

 〜つづく



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2009年11月22日

蕾 第三百十六話


 11時を回って、茉莉亜の最後の授乳が済んだ。
 次に起きるのは朝方。
 
 うとうとし始めている恵美子の布団を剥ぐ。
 布団の重みを失い、寒さに目を開けた恵美子の顔に覆い被さる。

 左腕で自分の体を支え、
 右手で恵美子の髪を撫でてやりながら口付けを交わす。

 押さえつけるように唇を強く重ね舌を伸ばすと、
 恵美子の唇が聞き分けよく開いた。

  「欲しかった?」

 吸い付くような恵美子の唇を離し、問いかけてみる。
 すでに瞳を潤ませている恵美子が頷く。

 パジャマのボタンを一つ一つ外し、
 左右に垂れて流れた乳房を寄せてやる。
 乳首がぎゅっと隆起する。

 左の乳房を撫で、親指と人差し指で摘んだ乳首に吸い付く。
 乳頭の一番先を舌でチロチロと舐めてやると、
 恵美子の右手が私の背中に回り

  「もっと愛撫して、もっともっとして」

 とばかり、自分の体と私の体を密着させようとする。
 不自由な左手も少し浮きあがり、私の体を求めた。

 私はわざと体を引き離し、恵美子の左の乳房に置いた手を脇へと移動させる。
 ゆっくりとなぞる様にわき腹を通過し、臍の下辺りで手を止める。

  「触って欲しい?この下」

 パジャマのズボンの上から恵美子の下腹部を擦り、尋ねる。

  「き。き、きぃて」

 擦れた声で恵美子が懇願する。

  「そう、じゃ触ってあげる」

 恵美子の感情的な様子とは対照的に機械的な返事をし、
 パジャマのズボンの中に手を忍ばせた。

 そこはもう既に熱を帯びて熱く、
 流れ出た愛液で湿っている。

 恵美子はゆっくりと、それでいて必死に足を広げる。
 皮を飛び出し、充血したクリトリスが私の指に当たる。

 指の動きに合わせて恵美子の体が反応して、触られたい箇所へと誘導していく。
 パンティの中のその箇所は指を添えただけで、スルスルと吸い込まれるくらいに潤っている。
 指を二本、クリトリスに強く当てる。

  「恵美子、気持ちいい?」

 うっとりと官能を味わう恵美子に問いかける。

  「あの男に触られのと同じくらい気持ちいい?」

 〜つづく



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2009年11月21日

蕾 第三百十五話


 二月に入り、寒さが増した。

 年末から一度も、恵美子に「性」を意識して触れることは無かった。
 介護としてオムツを替え、お風呂に入れて体に触れることはあっても、
 そこに愛欲は湧かなかった。

 それはあの年末の、舅への反応を軽蔑してるからだろうか。
 それとも、
 ママの死を知り、性に溺れるものの成れの果てが恐ろしくなってだろうか。

 いや、
 両方が私の指先が恵美子の恥部に触れることを躊躇わせた。
 でも、
 一番の理由は茉莉亜の存在だろう。

 二ヶ月が経ち、茉莉亜は私を肉親と識別している。
 私だけではない、達彦に対してもだ。

 かけがえのない繋がりを小さな体で感じている。
 しかし、
 それは誤り。
 だけど、
 茉莉亜は私と達彦を無二の存在と誤認している。

 私が抱けは泣き止み、
 達彦が帰宅すれば笑みを浮かべ、
 二人が揃うと安堵する。

 私も達彦も無防備な茉莉亜という存在に、かけがえの無いものを感じ始めている。

  人は子を持ってはじめて親となる

 と言われるが、それは自分が産む産まないとか血が繋がっている繋がっていない、
 なんかに関係なく親となっていくのだろうか。

 そう思う反面、
 毎夜毎夜と隣の部屋から聞こえる野獣の絡み合う奇声に苛立ちを覚え

  「お前のお父さんとお母さんは実の親子の癖に、犬畜生のように交わりお前を産んだんだ」

 と、言葉わからぬ茉莉亜を罵倒してしまいそうにもなる。

 このまま茉莉亜が成長しても、私は茉莉亜に卑劣な現実を突きつけるのだろうか。
 そんな事をすれば、茉莉亜の心は麻衣子以上に病んだものになるに違いない。

 舅と麻衣子の交わる声を聞くたびに、茉莉亜を甚振りたくなる自分が恐ろしかった。

 私は育児と介護に疲れているのだろうか。
 それとも恵美子に感じないだけで、
 私の体の奥底で欲望が溢れ出し嫉妬と欲求不満から茉莉亜にあたっているだけなのだろうか。

 今夜、恵美子を愛したら収まるかもしれない。
 愛でも恋でもなく自分の精神安定剤として、
 今夜、恵美子とのセックスを試してみたくなった。

 〜つづく



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2009年11月20日

毛皮のコート


 ちょっと用事があって

  元旦那

 に会った。

 奴は離婚から6年経っても、未だに独り者。
 会うたびに思うのは

  「あいつって、私のアソコとか覚えているのかな?」

 出来る事なら、一番に消し去りたい個人情報。

 でも、
 私があいつの短小の「チン」を覚えてないことを考えれば、奴も忘れているはず。

 いや、
 しかし、
 待てよ。

 私は短小に未練など無い。
 そしてその後、数々のチンチンを閲覧してきた。
 だから「粗チン」など記憶に留める隙もないが、
 奴は私と別れる前から誰のも見ていない。

 だとしたら・・
 私のが奴の人生最後の「マン」だとしたら、忘れられない記憶になっているのでは。

 そんなことを考え始めると、たった5分会うのも躊躇する。
 もしや今夜、思い出してシコられたらどうしよう。

 確か最後にやったのは、離婚する2年以上前。
 毛皮のコートを買った代償。
 あの時は

  「まぁしゃーないか。あいつの給料で買うから」

 と妥協した家庭内援助交際。
 一発で毛皮のコート一着。

 今思えば安売りをしたものだ。
 それで一生、奴の脳裏に私のマンコが残るかと思うと私の方が代償は大きい。

 毛皮は冬しか着れないが、記憶は24時間365日奴の頭に存在する。
 後悔先に立たず。



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2009年11月19日

エンドウ豆の上のお姫さま


 アンデルセン童話の

  「エンドウ豆の上のお姫さま」

 というお話をご存知でしょうか?

 ある国の王子様がお妃を迎えようと思いました。
 世界中を探したのですが、王子様の理想のお姫様は見つかりませんでした。

 失意の王子様にある嵐の夜、一人の娘が訪ねて来ました。
 雨でびしょ濡れの娘はこう言いました。

 「私は王子さまがお探しになっている姫です」

 その夜は娘を泊めてやることにしました。

 「本物のお姫様かどうかはすぐに判りますよ」

 王子様のお母さんはそう言って、娘のベッドにちょっとした細工をしました。

 一粒のエンドウ豆を置き、
 その上に敷布団を二十枚も重ねて、
 さらに二十枚の羽根布団を掛けた上に、
 娘を寝かせました。

 つぎの朝。
 お母さんは娘にベッドの寝心地を尋ねました。
 すると娘は眠そうな顔をして

 「おもてなししていただいたのですが、寝心地が悪くて眠れませんでしたわ」

 と答えました。

 「どのように悪かったのですか?」

 とお母さんが訊くと

 「ベッドの下に何か入っていたのではないでしょうか。痣ができてしまいました」

 お母さんは娘が本当のお姫さまだと思いました。
 たった一粒のエンドウ豆で痣ができてしまうなんて、きっとふっくらした布団でしか寝たことのない人に決まっています。

 こうして王子様は、本物のお姫さまをお妃として迎える事ができたのでした。

 ・・・

 今朝。
 背中に何かが当たって、痛くて目を覚ましました。

  「何か背中に敷いている?」
  「この硬さと大きさは携帯電話かな?」

 と思い、手探りで敷いている物を引っ張りました。
 指先に引っかかったのは、細い紐のようなもの。

  「やっぱり携帯電話か。ストラップの紐やな、これは」

 紐を引いてみます。
 半分寝ぼけながら手を後ろに回し、ゴソゴソ引っ張るとストラップの紐は想像以上に長かった。

 やっと全部引っ張って本体を見てみると、それは昨夜のオナニーで使った

  ピンクローター

 起き上がって鏡で背中を見てみると、私の弾力のある脂肪背中にくっきりとピンクローターの押し型。

 私には絶対王子様は現れないでしょう。



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