2008年09月04日

蕾 第五三話


 達彦は決まったように

  月曜の夕方
  水曜の夜
  土曜の午後

 に部屋を訪れて丹念にクンニをし、お茶一杯飲まずに帰った。

 あの旅行の日から一ヶ月以上が経っていた。

 だが達彦は

  舐める

 こと以外は何も望まない。

 ペニスだけではない。
 指一本でさえ、私のヴァギナに入れてはこない。

 生理の日もあった。
 部屋に入った達彦に、すぐその事を伝えたが

  「シャワー浴びたんでしょ」

 と一言だけ言うと、いつものように私をベットに押し倒し下半身だけを裸にし、腿を押し広げた。

 確かにシャワーは浴びていた。
 それは生理の秘所を舐められたいからではない。 
 いつも会話一つしない達彦に、生理であることを告げられないかもしれないという不安があったから。

 そして、予想は的中した。
 告げることは出来たけど、それは部屋に入った時の

  「いらっしゃい」

 の挨拶と同じレベルに聞き流された。

 私は抵抗もせず達彦の頭を掻き毟りながら、舌と唇の動きに反応した。

 けれども、
 達彦の舌はクリトリスより先に進むことは無かった。

 当然といえば、当然なのだろう。
 出血している女のヴァギナを舐めるなど常軌を逸している。

 でもそれとは裏腹に、残念な気もした。
 せっかく膣内洗浄液を買って、中まで洗っておいたのに。

 匂いや汗を気にも留めない達彦なら、経血の流れ出るヴァギナを舐めるかもしれない。
 そんな期待が外れたからだ。

 クリトリスを舐める達彦の慣れた舌に快楽は押し寄せる。
 ヴァギナからは血の混じった愛液が垂れ、部屋に血の匂いが立ち込めた。

 達彦は本当に不具なのだろうか。
 人並み以上に性欲が強くも感じる。

 私の中で、達彦のペニスへの興味がだんだんと大きくなっていった。

 〜つづく



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haruhara1 at 23:33 │Comments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ!【小説】 宵待譚 

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